今日やったプレゼンについてメモ

 6月から、大学の授業のなかで、クライアントの提案を受け、シンボルマークをデザインしていた。今日はそのプレゼンをした。
 寸前まで、使用例の実例(しおり、ポスター、切手)の制作に励んでいた。「明日はプレゼンだ」と思いながら寝て、起きたら、「あれをした方がよい」と思いつき、取りかかった。この思いつきを、寸前のプレッシャーがない状態でも出せるようになれば、もっといい成果が出せる。
プレゼン自体の評価は低かった。5人一班でやったのだが、ヤル気のある一人が全て説明する形式をとった。彼は授業でプレゼンのやり方を指導されていたらしい。その結果、彼は熱を入れすぎて、くどくど説明しすぎた。説明が長すぎて、シンボルマークを出すのが遅かった、といくつかのアンケートにはあった。
 学生のプレゼンの後、講師を務めてくださった現役のデザイナーのプレゼンがあった。flashムービーが印象的だった。それと、説明はそこそこに、肝心のシンボルマークに入っていた。Web広告誌を見ていても思うことだが、良い広告、良いプレゼンには、「理屈」よりも「感情」に訴えかける力がある。僕らの発表も、ポスター(なんとかプレゼンに間に合ったA2サイズの物を最後に使用例として提示した)をメインに据えて、早めに提示してしまい、「楽しさ」「面白さ」を打ち出せば良かったそうだ。
 今回のプレゼンテーションで言えば、クライアントの活動の説明(=プレゼン)を受けて、それを咀嚼する。さらに、こちらから見た問題意識を深め、デザインの核となるキーワードをつくる。そうすれば、それをデザインの意匠にして、一丁上がり。言葉にすると安っぽくなってしまった。ポイントは、自分たちの考えてきた過程を説明することに、重点を置きすぎないこと。クドいし、資料を見ればだいたい聞いている方には流れは読めてしまう。それと、説明しただけでプレゼンする側は満足してしまう。相手にたいして、こちら側の意見を伝えるだけでは、コミュニケーションとしては半分。相手がおもしろがる物に次はしたい(この文章自体読んでて面白いのかどうか…)。

 デザインの使用例を提案するときは、こうすると使いやすい、シンボルマークと言葉をこういうレイアウトで使うと良い、と言う踏み込み方が、見ていて感心した。
今日の教訓:プレゼンは説明で終わるべからず、楽しさを伝えよ。